簡単に見えて大変な仕事

矢印を持つ仕事というのがあります。
それはモデルルームなどの特定の場所を示す案内の役目です。
一見単純な仕事に見えます。
これ以上単純な仕事はないと思えます。
小学生でもできるのではないかと思うほどです。
ところが見かけほど簡単でも単純でもありません。
なぜなら思い矢印をもって、暑くても寒くても同じ姿勢をしなければいけないからです。
しかも朝から夕方までです。
音楽やラジオを聴くことは許されていません。
ただひたすら矢印をもつのには想像以上の精神力や忍耐力が求められます。
精神科で働くのとおなじほどの圧力を感じるのも無理はありません。
求人サイトで矢印や看板もちのアルバイトを探せます。
矢印もちは看板もちに比べて厳しいといえます。
なぜなら矢印もちはスーツ着用がおおく、キッチリした印象をあたえなければいけないからです。
ダラダラとした印象をあたえるような仕方で矢印をもってはいけません。
使命感と責任感を全身から放たなければいけないのです。
そういうアルバイトがある前までは矢印を持っている人はてっきり、住宅メーカーの人だと思っていました。
そう思わせるような立ちかたといでたちが求められるのです。
一見だれにもできそうですがだれにでもできる仕事ではありません。
それはまるで外国のキャッスルの門衛かのような威厳オーラーを放つ必要があるからです。
その証拠に矢印もちの時給は比較的高いのではないでしょうか。
もし簡単な仕事であるならもっと時給は安いはずです。